厚労省“深夜送別会”でコロナに感染 幹部が飲食店訪れ謝罪

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 感染拡大防止を呼びかける立場でありながら、やることなすことデタラメ過ぎる。先月24日、東京・銀座の居酒屋で深夜まで送別会を敢行。問題になった厚労省老健局の職員6人が、新型コロナウイルスに感染した。うち5人は、23人が参加した送別会を開催した老人保健課の職員で、3人が送別会に参加していた。

 保健所が感染経路を調査中だが、感染が複数確認されたことから、同局の職員数十人が出勤を見合わせ、テレワークに切り替えたという。また会場となった飲食店と感染の因果関係は今のところ不明だが、店にとって迷惑千万なのは言うまでもない。

■「時短要請破り」の片棒「濡れ衣」まで…

 店の責任者がこう言う。

「送別会に参加されていた方から感染者が出たと聞いて、周りから心配されましたが、すでに従業員は全員PCR検査を終え、感染は確認されませんでした。先週の金曜日(2日)、老健局の幹部2人が事実関係の確認と不祥事を起こしたことについて、おわびに来ました」

「事実関係の確認」とは、送別会の予約を入れた老人保健課の職員が「23時まで開いている店を探して予約した」と、さも店側も時短要請に従っていなかったかのような説明をしていたことを指す。

 店によると、HP上の営業時間が時短要請前から更新されていなかっただけで、実際は〈23時まで営業。ただしコロナの影響で営業時間が変更になる場合があるので、詳細は店側に問い合わせてください〉と明記されていた。

 老健局総務課長がこう説明する。

「『(職員は)21時以降も対応できますか』という確認だけをして、終わりの時間を確認していませんでした。先月29日に今回の事案が明るみに出た際、別の『3月21日より23時まで営業』というウェブサイトを検索し、後から見たそのサイトを『予約時に確認していた』と誤って認識した。予約の際、閉店時間の確認をしていなかったのは確かなので、関係者におわびをして訂正させていただきたいという答弁を国会でしました」

 当日の予約時間は午後7~9時だったが、コースの締めのラーメンが出る時間になっても、「まだ待った、待った、待った」とムチャを言ってダラダラ居座り、職員全員が店を後にしたのは、日付が変わる直前だった。

 監督官庁の役人が飲食店に「時短要請破り」の片棒を担がせ、おまけに「濡れ衣」まで着せたのだから、タチが悪い。

国立感染研では21人が飲食会合

 感染症の専門機関がこの程度の認識なのだから、繁華街の人出が減らないのも無理はない。

 国立感染症研究所(東京都新宿区)の職員ら21人が、緊急事態宣言が発令されていた3月に飲食を伴う送別会をしていたことが分かった。

 同研究所総務課によると、送別会は3月18日に職員食堂で開催。専門家コースを修了した研修生ら11人と指導幹部ら10人が参加。オードブルや缶ビールなどを持ち込み、約1時間で終了した。

 政府は歓送迎会や5人以上の会食を自粛するよう呼び掛けており、脇田隆字所長が参加者に口頭で注意したという。

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