空港検疫「行動歴インド」陽性急増!二重変異株もう蔓延か

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 国内で現在21例確認されているインドの二重変異株が、蔓延しつつある英国型の“次の脅威”となる可能性が出てきた。空港検疫で判明した新型コロナウイルスの陽性者のうち、行動歴「インド」の入国者が急増していることが日刊ゲンダイの調べで分かった。

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 日刊ゲンダイは厚労省の公開データをもとに独自集計。3月は空港検疫で判明した陽性者157人のうち、インドの行動歴がある入国者は8人だった。ところが、4月は24日までに、242人中56人にまで膨れ上がっている。特に先週の増加ペースは激しい。

 危ぶまれるのは、判明した陽性者以外に検査で「陰性」となっても実は感染している人が相当数入国している可能性があること。空港検疫では入国者の待機時間短縮のため、15~30分で結果が出る「抗原検査」を採用しているからだ。

 PCR検査は検体中に5個以上のウイルスがいれば、陽性を感知するが、抗原検査では100個以上必要だ。その分、精度が劣る。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「無症状の陽性者はウイルス量が少なく、抗原検査で陰性となる『偽陰性』が少なくない。入国者はほとんどが無症状なので、偽陰性の確率は高い方でしょう。水際対策の最後の要である空港検疫で抗原検査を採用するのは“自爆”を招くようなもの。抗原検査をすり抜けたインド由来の二重変異株感染者が入国し、既に感染を広めていてもおかしくありません」

英国型より厄介なインド二重変異株は真夏に感染爆発か

 インドの二重変異株は英国型より厄介だ。ひとつ目の変異は「E484Q」と呼ばれる逃避タイプ。抗体をかわし、ワクチンの効果を低減させ、再感染のリスクを高める。

 もうひとつが「L452R」。米カリフォルニアで流行し、沖縄でも1例確認されている。日本人の6割が持つ白血球「HLA-A24」の攻撃を逃れる変異だ。日本人泣かせのウイルスである。加えて、この変異は感染力もアップさせるとの報告もある。

 昨年12月、空港検疫で行動歴「英国」の陽性者が目立つようになった。当時、英国では既に変異株が流行の主流になっていたが、その後、日本でも英国型が徐々に広まり、現在に至る。

「空港検疫の陽性者の傾向は見逃せません。英国株と同じように、2~3カ月かけてこの夏には流行の主流がインド株に置き換わっていく可能性があります。感染力が強いだけでなく、ワクチンの効果も低下させる恐れがあるのですから、強い危機感を持って、政府は水際対策を強化すべき。速やかにインドの行動歴がある渡航者の入国を規制し、14日間待機を強制させる必要があります」(中原英臣氏)

 菅首相が言う通り「9月をメドに」全対象者にワクチンが供給できても、インド株が主流になれば話は違ってくる。真夏にインド株の脅威はやって来るのか。

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