小林麻耶も傾倒…“占い師”の手口と対処法 コロナで急増!

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 コロナ禍で在宅ワークや自粛生活が続くなか、「占い」ブームが再燃している。本屋の雑誌コーナーや人気占い師が芸能人や素人を占う番組が好評だ。一方、「占い」アプリや電話鑑定などのトラブル相談も増えている。どんな手口なのか。妻や娘がハマってしまったら――。

 ◇  ◇  ◇

■きっかけはスマホの「無料診断」広告

「ねえ、聞いて聞いて、私の前世は中世のお姫さまだって」

 妻が喜々としてこう話しかけてきたら、笑って済ますことはできない。 国民生活センターによると、「占い」トラブルが急増している。

 とくに非対面で完結できるアプリや電話鑑定が顕著で、相談件数はここ数年、年間1400件台で推移していたのに、2020年度は2080件(4月29日集計時点)と前年比を大幅に上回るペースで増えた。

 背景にはコロナ感染拡大防止のため、在宅時間が増加したことがある。

 失業や収入減による経済的な問題、婚活中なら出会いのチャンスを失うなど精神的な不安を抱えた人が増えているからだ。

「きっかけは、スマホを操作しているときにSNS広告などに掲載される『無料診断』などの表示を見たことからはじまります。名前や生年月日などの個人情報を登録したら、占い師や鑑定士を名乗る者から『幸せになれる』『宝くじの高額当せんに導く』といったメッセージが届いてやりとりがはじまる。ところが、結果を知るためには有料ポイントが必要となるのです」(国民生活センター担当者)

 サイト上で有料ポイントを購入し、やりとりごとにお金を巻き上げられるシステムだ。

多田文明氏があえてだまされてみた

 詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏は言う。

「『無料診断』と表示されているサイトは、途中までは占い結果が見られます。そこまでは無料なのですが、肝心な詳細を知るには有料で自称占い師・自称鑑定士とやりとりしなくてはいけないのです」

 多田氏は、その怪しげなサイトに名を伏せて取材してみたという。

■前世を見てもらって20万円

「自称占い師と質問メールをやりとりしました。まず、『運勢を良くするにはどうしたらいいか?』と送信。すると、『西の方を向いて窓を開けてください』と返信がきました。この1往復で1500円です。『開けました』と返すと、占い師から『準備はよろしいですか』と……。これで計3000円です。別の『前世が見える』という鑑定士サイトは、初回登録で3000円の無料ポイントが付いていましたが、鑑定士にメールを送ると『中世の方かと思われます』と返答が来て、こちらが『どんな方ですか』と問うと、『あなたのことをもっと知らないと分からない』と有料ポイントに誘導されました。このようなやりとりで10万~20万円使ってしまったという被害者は少なくありません。明確な答えを延ばしに延ばし、やりとりの回数を増やすのは詐欺の手口です」

 常識的な人なら「こんなあからさまな詐欺に引っかかるの?」と思うかもしれないが、現実を見ると長い歴史で“商売”として成り立っている。

 国民生活センターに寄せられたケースもまさにそうだ。

 例えば、50代女性(20年6月)の場合、スマホで占いサイトを閲覧し、名前や生年月日を登録すると金運専門の鑑定士Aから「鑑定チケットを1000円で発行する」とメッセージがあり、クレジットカードで支払った。その後、Aから職業や所得についての質問をされて答えると、「一獲千金の鑑定士Bが1週間日本にいるので紹介したい」「Bは選ばれし者のみを鑑定し、必ず宝くじの高額当せんに導く」と、謎のBを紹介してきたという。証拠として高額当せん者の通帳の写真が送られてきた。

 信じきってしまった女性は、2日間の無料期間終了後も1通当たり1500円分のメッセージをやりとりし、気づいたら銀行振り込みで約17万円、クレジットカードで約38万円を支払っていた。もちろん、宝くじの当せん番号はいまだに教えてもらっていない……。

小林麻耶も傾倒

 また、10代女性(20年6月)は「10分間無料」の電話占いを利用したところ、占っている途中で「あと1分で10分間が終了します」とアナウンスが流れた。占い師が話し続けて切ることができずに30分以上も通話。1万円以上の請求になったという。さっさと切ればいいと思うが、このようなケースでは「鑑定を最後まで受けないと不幸になる」と脅されることが多いという。

 これら詐欺被害で支払った金額は平均122万4107円。被害者の8割は女性というが、もし妻や娘が「占い師」に洗脳されていたらどうしたらいいのか。

「洗脳される人は真面目な人。仕事や恋愛に一生懸命取り組んできたけど成果が出ずに人にも相談できないタイプですから、頭ごなしに否定すると逆ギレします。マインドコントロール状態は、肯定することでほぐされていきます。家族や恋人には『鑑定士さんから、どんな答えをもらったの?』『結構、値段がかかったんだね』と現実を優しい口調で聞いていきます。そして、『実は僕の方が有名な占い師を知っているから、連れて行ってあげようか』と提案をし、関心を別に向けていきます」(多田氏)

 タレントの小林麻耶も占いやスピリチュアルに傾倒し、その夫はYouTubeで「再生するだけでダイエット」「再生するだけで浄化」といった意味不明の動画を流している。小林麻耶の周囲ができることは、時間と距離を置かせて冷静にさせることだ。

 厄介なことに、最近はコロナの不安心理を利用した非科学的なセミナーもある。いわゆるスピリチュアル系で、こうした手口は投資詐欺にも利用されているという。

「非日常の世界に誘い込むと、正常な判断がつかないようになります。新型コロナへの政府のちぐはぐな対応に不信感を持った人につけ込み、『世の中には一部の人しか知らない、本当の情報がある』という流れで、不審な投資に誘導するセミナーも増えています」(「あえてあやしい『儲け話』をやってみた」の著者の藤原久敏氏)

 自分も含め、妻や娘が正常な判断ができなくなったら、被害例などのニュース記事を見せることも対処のひとつだ。

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