国内で初「健康な20代男性」無念のコロナ死…入院できず

公開日: 更新日:

 20代の新型コロナウイルス感染者の死亡が相次いでいる。健康な若者も軽症からあっという間に亡くなってしまう――。とりわけ、京都の事例は衝撃だ。変異株の恐ろしさが改めて浮かび上がった。

 神戸市では2日、20代女性が死亡。基礎疾患があった。変異株感染の確認は取れていないが、市は流行の9割を占める変異株の可能性が高いとみている。

 京都市の20代男性は先月29日、発熱や咳などの症状が出て、2日に陽性が確認された。聞き取りから軽症と判断されたものの、熱が下がらず、本人が入院を希望。しかし、入院先が見つからず、自宅療養を続け、6日未明に死亡しているのが発見された。

 京都市は「基礎疾患などの(死亡)リスクが見当たらない健康な方でした。市の行政検査の9割は変異株。この方もN501Y(英国型)が確認されています」(医療衛生企画課)と答えた。

 厚労省はこれまでに20代のコロナ死を3例と発表している(5日時点)。それを基に日刊ゲンダイが調べたところ、死亡リスクが見当たらない20代感染者の死は京都の男性が初めてだ。

 昨年5月、陽性判明後、入院先が見つからず、都内で亡くなった力士の勝武士(享年28)は糖尿病を患っていた。陽性判明後、重症治療の甲斐なく、今年1月に死亡した千葉の20代男性は肥満傾向があった。神奈川の20代男性は今年1月、別の病気で入院していた病院のクラスターに巻き込まれ、コロナに感染の上、死亡した。いずれも「持病や肥満プラスコロナ」で亡くなっているのだ。

変異株は若者にも大きな脅威に

 西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「新型コロナに感染しても若者は重症化、死亡しないという“常識”から、若くて健康でも死亡することがあると切り替えるべき。変異株はこれまでとは別のウイルスと捉えた方がいい。どの年代も絶対に感染してはなりません。また、京都の男性は入院できていれば、助かった可能性があります。医療が逼迫している自治体を他県が助けるなど、臨機応変に病床を確保していくことが必要です」

 国立感染症研究所によると、ほぼ全国的に9割以上が感染力の強い英国株に置き換わり、重症化リスクは従来株の1.4倍の可能性があるという。東京の感染者は30代以下が6割を占めるようになった。警戒してし過ぎることはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    宮本亞門さん「私が一番心配なのは国民の心が折れること」

  2. 2

    熊田曜子の疑惑に“不倫大好き”大手メディアが沈黙のナゼ

  3. 3

    小室圭さん不信を生んだ「婚約内定」発覚翌日の不可解行動

  4. 4

    台湾に激震!アストラゼネカ製ワクチン接種直後に36人死亡

  5. 5

    巨人あるか今季2度目の“粛清人事”…阪神に惨敗で3位に転落

  6. 6

    厚労省がワクチン“死亡事例”の詳細を公表しなくなったナゼ

  7. 7

    巨人66億円FA組と新助っ人総崩れ…原監督が引導渡される日

  8. 8

    眞子さま“10月婚”諦めず…小室さんとの新居購入が困難な訳

  9. 9

    熊田曜子の離婚は成立するのか?DVに詳しい弁護士に聞いた

  10. 10

    丸川五輪相“ああ勘違い”空回り 妄言連発に自民からも苦言

もっと見る