公明党議員事務所に前代未聞ガサ入れの裏 菅首相と山口代表が「維新政権入り」で物別れか
永田町がキナ臭い。秋の総選挙を控える中、公明党議員の国会事務所がガサ入れを食らった前代未聞の騒ぎに、菅官邸が一枚かんでいるとの臆測が飛び交っている。自公連立政権の誕生から22年。この8年で深まった亀裂は修復し難いレベルまできたのか。
東京地検特捜部は4日、日本政策金融公庫からの融資を無登録で仲介したとされる事件に公明の衆院議員秘書2人が関与した疑いがあるとして、衆院第1議員会館の事務所などを貸金業法違反容疑で家宅捜索。問題の秘書は吉田宣弘衆院議員(比例九州)の政策秘書と、太田昌孝衆院議員(比例北陸信越)の元政策秘書だ。ともに、緊急事態宣言下の銀座クラブ通いで辞職した遠山清彦前衆院議員の元秘書。融資違法仲介の関係先として、遠山氏の自宅と代表を務める千代田区内のコンサルタント会社も捜索された。
公明は大揺れだ。しかもガサ入れ前日、山口那津男代表は菅首相とランチを共にしていたから、青天のへきれきだろう。所要49分間、昼食にしては長丁場だった。
「新型コロナウイルス対策への批判で内閣支持率は30%を割り込み、『危険水域』に突入。衆院選で自民党は単独過半数割れ、自公で過半数をかろうじて上回るという厳しい情勢調査もある。延命の道を探る総理は、親密な関係にある日本維新の会の政権入り構想を温めているといわれてきた。ついに山口代表に打診したものの物別れし、官邸がガサ入れにGOサインを出したのではないか、との情報が流れています」(永田町関係者)