菅首相に「総裁選不出馬」の仰天情報!外堀埋めて自民重鎮が引導か、安倍氏退陣時との不気味な“共通点”
政府・与党は30日、野党が求めていた9月上旬の臨時国会召集に応じないことを決めた。自民党総裁選前に国会が開かれなければ、菅首相にとって9月中の解散を封じられたことを意味する。まさかの「総裁選不出馬」説まで浮上し、政局は混沌としてきた。
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臨時国会見送りは、30日午前、森山国会対策委員長が加藤官房長官と国会内で協議して決まった。その後、森山氏が安倍前首相の事務所を訪ねたことが臆測を呼んでいる。
「森山国対委員長は二階幹事長と一心同体。召集見送りは幹事長の意向でしょう。しかし、今は何の役職でもない安倍先生のところへわざわざ説明に行ったのはなぜなのか。今後の政権運営について話し合ったとしか思えません。つまり、『一致して菅首相支持』か『菅降ろし』のどちらかです」(自民党国対関係者)
そんな中、自民党政権御用メディアの読売新聞が28日の紙面で、菅首相が総裁選に出ない可能性にサラッと触れていた。河野ワクチン担当相の態度を巡り<首相が不出馬という事態が起きれば、出馬の余地は生じる>と書いたのだ。
「菅総理が総裁選で負けることはあっても、出ないという選択肢は想定していなかった。しかも読売がそんなことを書くのだから、『おや?』と思いますよね。不出馬があり得るのかと、党内でも話題になりました」(自民党若手議員)
30日午後、二階幹事長が官邸を訪れると、党内は「すわ、引導か」と色めき立った。表向きは菅支持を崩していない二階氏だが、同日に時事通信のインタビューで、菅首相再選について<われわれが支持しないと言えば、彼(菅首相)は立候補するかどうかも分からない。われわれが支持しないとなれば根本が崩れる>と話している。いつ菅首相に見切りをつけてもおかしくないのだ。
「総裁選では二階氏の処遇も焦点になる。二階氏を切ってでも続投するという執念が菅首相にあるのか。菅首相のままで総選挙を戦えば下野する可能性が高ければ、二階氏、安倍氏、麻生氏ら党の重鎮が外堀を埋めて、首相を不出馬に追い込む可能性も考えられます」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
「総理は疲れている」との報道が相次ぎ…
体調不良を理由に菅首相が総裁選不出馬を発表、新総裁で内閣支持率がハネ上がるのは、野党が最も嫌がるシナリオだ。党を救うために退くような殊勝なタマとは思えないが、国民に不人気な上に党内基盤も弱い菅首相は、主要派閥の支援なしには総裁選を戦うことができない。
菅首相は29日、宿舎で終日過ごしたことがニュースになった。丸1日の休みを取ったのは3月28日以来、154日ぶりだという。このところ、広島市の原爆死没者慰霊式・平和記念式で原稿を読み飛ばしたり、長崎市の祈念式典には1分遅刻したりするなどミスが相次いでいたが、その頃から「総理は疲れている」との報道が相次いだ。さらには、21日にJR東京総合病院を受診して体調不良が心配された。このパターン、なんだか見覚えがある。
昨年、安倍氏もコロナ対応で147日間の連続勤務がニュースになったと思ったら、激務による体調不良説が出てきた。吐血情報も流れた。その後、8月17日に慶大病院を受診。同28日に突然、辞任を表明したのだ。
これで菅首相に吐血報道でも出てきたら、連続勤務も体調不良説も退陣への地ならし報道と見て間違いない。総裁選不出馬は十分あり得る。