OECD1970年以降ワーストで“日本沈没”に出口なし 「コロナ禍回復」もビリから4番手
「すごいニッポン」が大好物のネトウヨはまたヒリヒリしそうだ。日本生産性本部が発表したOECD(経済協力開発機構)のデータに基づく2020年の日本の労働生産性は、時間当たりも1人当たりも比較可能な1970年以降で最低だった。当然G7ワーストだ。
生産性は1人の労働者が一定の時間でどれだけのモノやサービスを生み出すかを示す指標。日本の1時間当たりの生産性は49.5ドル(約5086円)で、19年から2つ順位を下げて加盟38カ国中23位。OECD平均(59.4ドル)も下回った。首位アイルランド(121.8ドル)の約4割。7位の米国(80.5ドル)の約6割に当たり、88年とほぼ同水準だという。
1人当たりの生産性は7万8655ドル(約809万円)で38カ国中28位。OECD平均(10万799ドル)をこれまた大きく下回り、ポーランド(7万9418ドル)やエストニア(7万6882ドル)といった東欧・バルト諸国と同水準。後ろには10カ国しかいない。韓国(8万3373ドル)には18年に逆転され、後塵を拝している。非正規雇用が半数近くを占め、低賃金・長時間労働がちっとも是正されないのだから無理もない。