三枝成彰
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三枝成彰作曲家

1942年、兵庫県生まれ。東京芸大大学院修了。代表作にオペラ「忠臣蔵」「狂おしき真夏の一日」、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」、映画「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」「優駿ORACIÓN」など。2020年、文化功労者顕彰を受ける。

岸田首相による安倍元首相への意趣返し? アベノマスク問題と森友改ざん裁判強制終了の狙い

公開日: 更新日:

 今回の臨時国会でにわかに取り上げられたのが、「アベノマスク」の不良在庫問題だ。現在も某物流会社の倉庫に115億円相当の8000万枚が眠っており、保管費用は今年3月時点で6億円にのぼっているという。

 一方で、いきなりの強制終了となったのが、森友学園問題をめぐって公文書改ざんを強要され、自ら命を絶たれた赤木さんの妻と国との裁判だ。訴訟のさなかに被告の国がまさかの賠償金を“認諾”して罪を認めたため、これ以上は法廷での追及ができなくなった。

 この2つの大きな波紋を世の中に投げかけた政府は、何を考えているのか。私はこれを岸田総理の安倍元総理に対する一種の意趣返しだと考えている。

 元総理の“子飼い”の政治家が総理大臣職を継いだ場合、普通は当時の政権が残した課題を隠蔽し、先送りにしようとするもの。総理本人にまつわるスキャンダルとなれば、なおさらだろう。問題は次の政権、その次の政権へと申し送りされ、いつしか世間からも忘れ去られる。程度の差こそあれ、政治家であれば誰もがそうするはずだ。

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