23年ぶりに涙の再会! 渡米した旧ユーゴ難民姉妹が“100ドルの恩人”を探し出す
23年前の1999年5月31日、アイダ・ズガイさん(写真)は姉のバンジャさんと2人で、内戦で崩壊状態だった旧ユーゴスラビアから、難民として米国に向かっていた。
その途中、オランダのアムステルダムから米ミネソタ州ミネアポリスに行くノースウエスト航空の旅客機の中で、姉妹は「トレイシー」と名乗る中年女性と知り合いになった。
当時12歳だったアイダさんはまったく英語ができなかったが、バンジャさんが少しだけ話せたので、身の上話などをしたという。
テニスのコーチだというトレイシーさんは、着陸前に「開けるのは降りてからにしてね」と、1通の封筒を姉妹に渡した。
封筒の表には、手書きでこう記されていた。
「お国への空爆でお2人とご家族が大変な思いをされ、お気の毒に思います。アメリカでの滞在が安全で幸せなものになることを祈っています。機内のお友達のトレイシーから」
言われた通り、トレイシーさんと別れてから封筒を開けると、中には1組のピアスと現金100ドルが入っていたという。