和歌山県立医大に全国初の「産科枠」も…医学部「地域枠」定員割れの深刻度

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 和歌山県立医大が来年度から医学部の入学試験に全国初の「産科枠」を設けることが明らかになった。人員不足が深刻な「分娩医」を育成するための取り組みで、内申書と大学入学共通テスト、面接の結果で合否が判定されるという。奨学金制度もあり、卒業後には産科医として、9年間県内の病院に勤務することになる。

 医学部を目指したいが経済的に困難な学生にとって魅力的にみえるが、同様に医師不足が深刻な自治体で実施されている「地域枠」は定員割れが続いている。厚労省の調査(2008年から18年の11年間)によると、総募集数1万835人のうち、2594人分が埋まっていなかったという。

「地域枠」は奨学金制度もあって、推薦制度も充実し、一般入試に比べるとハードルも低いが“脱走者”も多く実態は厳しい。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。

「地域枠は入りやすく、学費免除などの“特典”がある代わりに卒業後9年間の地方勤務が課されますが、当初ペナルティはありませんでした。そのため、多いときで、地域枠で入った学生の約2割が離脱・辞退しました。深刻に捉えた厚労省は現在、離脱者リストを各大学病院に配布し、地域枠から離脱した学生を受け入れたら補助金をカットするなどを対応をしています。“逃げ道”が無くなったことで、学生はメリットを感じなくなり、地域枠は定員割れが深刻になっています。受験生も最初は地域医療に関心があっても、学生時代や研修中に都市部で先進医療を学びたくなることもありますからね」

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