“ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分
コロナ禍で一般的になったサービスのひとつが、ホテルの月額利用だ。ホテル暮らしは、敷金・礼金がかからない上に料金は賃貸並みとあって、単身者を中心に人気を集めつつある。
20代のイワタリサさんは昨年、グランドスタッフを務めていた国内航空会社から、ホテルのサブスクサービス「hotelpass」を運営するグッドルームに転職。これを機に賃貸からホテルに住まいを変えて、半年が経過。これまで都内8カ所のホテルで暮らしてきた。
ラウンジなどが自由に使えて、シーツ交換や掃除も自分でやる必要がない一方、ホテル暮らしに二の足を踏むのが家財道具の存在だろう。
賃貸時代の荷物をほぼスーツケース2個分に集約させているイワタさんは、約1カ月で冷蔵庫、洗濯機からベッド、ソファ、趣味のゴルフや登山用品、そして大量の洋服などを処分してきた。
「漫画、ドライヤー、パソコン、ブランドものなどサイズ的に梱包しやすいものはメルカリで売却し、15万円ほどになりました。大型家具などはジモティーで譲り、洋服は古着屋でかなり売ったほか、自転車や姿見は人にあげて食器や文具などはNPOに寄付しました。季節や趣味のものは月1300円ほどでトランクルームに預けています。あと将来的に使うと思われるものは実家に送っています」
快適なホテル暮らし
衣装ケース5つ分以上あった洋服はスーツケースに収まる量まで削減。夏は20着ほどで着回ししているという。
「以前は質より量でしたが、いまでは長持ちする質のいいものを選び、何か買うときは1つ捨てるようにしています。量が少ない分、パーマをかけたりアクセサリーで遊んだりと工夫しています」
荷物を大幅に減らしたことによる不自由さは全く感じないと話す。
「これまでのように物欲に駆り立てられることがなくなりました。モノを買う代わりに、いろんなところに住んでお店でおいしいご飯を食べたりと体験に価値が感じられるようになって、むしろ快適です」
もともと飽き性で趣味やセンスがコロコロ変わっていたというイワタさん。完全なミニマリストにはなれないものの、モノを持たない快適さをホテル暮らしで実感する日々だという。