スポーツ会場での盗撮被害が止まらない…現在の法規制の穴とは?
先日、東京六大学応援団連盟の公式ツイッターで、「球場内にて悪質な盗撮行為が確認されました」とのアナウンスがあり、SNSなどで大きな話題となりました。また、プロ野球のある球場でも、売り子さんのスカートの中を盗撮した男性が現行犯逮捕されたとのニュースがありました。さらには、近年、女性アスリートに関して、性的に強調するような写真がネット上にアップされる被害も多発しています。
女性のスカートの中を盗撮するような行為は、各都道府県の迷惑防止条例違反になります。また、近年同条例の規制が強化・拡大され、女性の胸部や臀部(でんぶ)など性的な部位を執拗に撮影する行為も「卑わいな言動」として規制対象となりました。
しかしながら、現在の法規制では、単に女性アスリートやチアリーダーを撮影する行為自体を取り締まることが困難なのが実情です。また、盗撮行為を取り締まろうとしても、スマートフォンなどで気軽に会場の様子などを撮影できてしまうため、撮影可能な機材すべての利用を規制することは困難でしょうし、疑わしい挙動の人がいたとしても、その保有している電子データをその場ですべて確認することも現実的ではないでしょう。