髙橋裕樹
著者のコラム一覧
髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

留置施設内で殺人の被疑者が自殺図り死亡…警察は「究極の証拠隠滅」を止められなかった

公開日: 更新日:

 今月1日、養子縁組をしていた女性(当時54)を殺害したとして逮捕・勾留されていた男性(28)が大阪府警福島警察署の留置施設内で首を吊って自殺を図り、死亡したという事件が発生しました。男性は自身が持っていた複数のTシャツのすその部分を割いてひも状にし、高さ2メートルほどのところにある金網から吊るして自殺を図ったとのことです。

 この自殺により、殺人事件の真相が闇の中に入ってしまったかもしれません。

 捜査では事件関係者、とくに被疑者から事情を引き出すことが、真実の究明にとって重要です。

 そのため、いまだに警察官や検察官の中には、被疑者からの自白獲得に躍起になり、ときに恫喝(どうかつ)や暴行といった違法な取り調べをする人がいます。

 それだけ被疑者の話を聴くことが重要なわけですから、被疑者が自殺し、話を聴けなくしてしまうことを「究極の証拠隠滅」などともいわれています。

 被疑者が死亡しても捜査が直ちに終わるわけではありませんが、殺人事件は被疑者死亡で不起訴処分となり、刑事手続きは終了するでしょう。遺族の方としては、ふに落ちない事件の幕切れではないかと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のライフ記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    テレ朝・玉川徹氏は鎮火せず、NHK解説委員・岩田明子氏の時は…番組発言“炎上騒動”の大違い

    テレ朝・玉川徹氏は鎮火せず、NHK解説委員・岩田明子氏の時は…番組発言“炎上騒動”の大違い

  2. 2
    ロシア下院議員が激怒! 「軍服150万人分消失」の怪事件はクーデターの予兆か

    ロシア下院議員が激怒! 「軍服150万人分消失」の怪事件はクーデターの予兆か

  3. 3
    今度は「安倍晋三記念紙幣」発行を求める文書が出回る…保守系や自民議員が発起賛同

    今度は「安倍晋三記念紙幣」発行を求める文書が出回る…保守系や自民議員が発起賛同

  4. 4
    復帰のレンドンは220億円の“不良債権” お粗末守備が来季の大谷とエンゼルス最大の障害に

    復帰のレンドンは220億円の“不良債権” お粗末守備が来季の大谷とエンゼルス最大の障害に

  5. 5
    大谷翔平の「貢献度」がジャッジよりも低く出る不公平なカラクリ 米紙記者が指摘

    大谷翔平の「貢献度」がジャッジよりも低く出る不公平なカラクリ 米紙記者が指摘

  1. 6
    HIS(上)ハウステンボス売却は“日米経済安保”に発展か…不動産取引の裏に隠された深刻事態

    HIS(上)ハウステンボス売却は“日米経済安保”に発展か…不動産取引の裏に隠された深刻事態

  2. 7
    近ツーの“PTA代行サービス”が好調 背景に「できれば引き受けたくない」親の究極の選択

    近ツーの“PTA代行サービス”が好調 背景に「できれば引き受けたくない」親の究極の選択

  3. 8
    萩生田政調会長はまるで旧統一教会の“番犬”…「解散請求」を阻む嘘とゴマカシ

    萩生田政調会長はまるで旧統一教会の“番犬”…「解散請求」を阻む嘘とゴマカシ

  4. 9
    巨人原監督の続投は“消去法”…契約は「監督として3年」ではなく「球団と3年」の裏事情

    巨人原監督の続投は“消去法”…契約は「監督として3年」ではなく「球団と3年」の裏事情

  5. 10
    日本ハム近藤健介FA宣言なら争奪戦確実! あるのか巨人得意の“後出しじゃんけん”

    日本ハム近藤健介FA宣言なら争奪戦確実! あるのか巨人得意の“後出しじゃんけん”