葉梨前法相「死刑ハンコ」発言で辞任は当然も…野党から更迭を惜しむ声が上がるワケ
スッタモンダの挙げ句、事実上更迭された「死刑ハンコ」発言の葉梨前法相。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の被害者救済法案審議に影響を与えるのは必至だが、意外や野党からも葉梨氏の更迭を惜しむ声が上がっている。
「『死刑ハンコ』発言は一発アウト。辞任は当然とはいえ、法務相として葉梨さんの実務能力が高かったのも事実です。警察官僚出身で法務副大臣を2度務め、衆院法務委員長も歴任。8月の内閣改造では自ら法務相ポストを希望したといいます。それだけ法務行政への知見に自信があったのでしょう」(野党関係者)
■期待された永岡ポンコツ文科相の“お守り”役
救済法案の審議入りは、どんなに早くても総合経済対策の裏付けとなる29兆円の補正予算案の成立後である。ただでさえタイトな審議日程なのに、救済法案の成立に向けて野党が危ぶむのは、永岡文科相の不安定な答弁だ。答弁能力の欠落は折り紙つきで、質問とかみ合わない答弁用資料を数分間も読み上げたり、聞かれてもいないことを長々と話したり。ポンコツぶりを露呈してきた。