少子化と進学率増加で…大学入試は親世代よりカンタンになったのか?
今年の大学入学共通テストは終了。一般入試に突入し、受験シーズンはピークを迎える。少子化が加速する日本の大学が置かれた状況は、大きく変化している。
「グローバル、サイエンスといった昨今の流れから、各大学は国際系のほか、STEM(科学・技術・工学・数学の教育分野の総称)系の学部を強化しています。今は法学部や経済学部より、こうした学部が人気を集めていて難易度も高い」(塾関係者)
令和元(2019)年は18歳人口117万人のうち、大学入学者数は63万人。一方、今の親世代が大学入学時にほぼ該当する平成4年(1992年)は、205万人に対して54万人だった。
「人口はおよそ2分の1に対して、大学入学者数は微増と割合的には大学進学が珍しくない時代になっています。新設などで大学数は増加していますが、短大や専門学校の数が減っています。主に短大に進学していた層が4年制に流れている影響が大きい」(前出の塾関係者)
大学全入時代といわれるが、東京や大阪など都市圏の大学は、親世代のときよりも難易度は上がっているという。