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田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

開成高校「岸田首相誕生」の悲願達成も…熱気がすっかり冷めてOBからは総スカン

公開日: 更新日:

「母校初の首相が生まれてすごく盛り上がっていたのに、熱はすっかり冷めてしまった」と浮かない表情なのは開成高校を1970年代に卒業したOB。同校は41年連続、東大合格者数トップを走る超エリート校。足りないパーツがあるとすれば、卒業生に一人も首相がいなかったことだ。

「唯一こちらが勝てるのは首相を送り出している点だけだった」と話すのは麻布の60代OB。開成、武蔵とともに東京の私立男子中高一貫校「御三家」に数えられる。麻布からは橋本龍太郎福田康夫の2人、武蔵は宮沢喜一が首相に就いている。

「僕らの時代は麻布のほうが大学受験でも少し上だったが、70年代後半に抜かれると、一気に先をいってしまった」と麻布OBは嘆くが、同校の進学実績もかなり凄い。学園紛争で東大入試のなかった69年を除き、54年から昨年まで68年連続で東大合格者数トップ10入りを果たしている。

「だが、もはや開成に追いつくことはないだろう」とOBが話す通り、その差は歴然。昨年の東大合格者数は開成193人、麻布64人。3倍も違うのだ。しかも、麻布の数少ない優位点も一昨年10月、開成高76年卒の岸田文雄首相誕生によって消滅してしまう。

 前出の開成OBは「ここ数年、同窓生が集まると、岸田さんは首相になれるだろうかという話ばかりだった」と振り返る。

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