地元出身の24歳起業家が街づくりで描く夢「シムシティのような都市計画をリアルで」
板垣翔大さん(街づくり起業家)
住民のリアルな要望に沿った街づくりをしていけたら、日本の問題はかなり解決されるはず──。島根県松江市にあるMondの代表を務める板垣翔大さん(24)は、こんな思いを抱いて大学卒業後に起業。そして、社名と同じ「Mond」という意見集約サービスの実証実験を同市の補助で行った。なぜそのようなことを行ったかというと、板垣さんの生まれ故郷の深刻な問題にも起因している。
板垣さんは松江市の山間部・八雲町で生まれ育った。故郷を飛び出し、大阪の専門学校から、広島大学に編入。
「大阪や広島のような大きな街に住むと、故郷の不便さをなおのこと痛感します。どうしたら魅力的な街にできるのか……。住民の意見を集約し、その要望が素早く反映されるようなシステムが構築できたらいいと思ったのです。大ヒットゲーム『シムシティ』のような都市計画をリアルで行う感じです」
板垣さんは学生時代に起業サークルに参加。起業の一環として行政にインタビューをした時に大きな疑問を持ったこともMondをつくった経緯につながる。