「安倍派」次期会長本命は萩生田光一氏? 森喜朗元首相が地元紙で“後継指名”の大放談
萩生田氏を「総合力は最も高い」とベタ褒め
残る西村氏と萩生田氏だが、森元首相は<一番自信を持っているのは西村さんでしょう>と能力を認めながらも、<秘書がよく辞めるが、元経産省の能吏だけに指示が細かいんでしょう>と苦言。
一方で萩生田氏は<力を付けてきた。大したもんです。総合力は最も高い>とべた褒めだ。当選回数は西村氏が7回、萩生田氏は6回という関係性だが、森元首相は<次の衆院選が終われば1回ぐらいの当選回数の差は気にならなくなる>とアシストしている。
「安倍派の次期会長は派閥内の話し合いでは決まらず、場合によっては派閥分裂の危機もあり得る。皆が納得するには、実質オーナーの森さんが“天の声”で指名するしかないだろう。森さんの本命は萩生田ということだ。タイミングとしては、今夏の安倍さんの一周忌に合わせて新会長の顔見せがあり、新体制に本格移行するのではないか。そうなった時に岸田首相との距離感はどうなるか。党内バランスが変われば一気に政局になりかねません」(自民党べテラン議員)
萩生田氏自身、1月末にネット番組で「一周忌をメドにしかるべきリーダーを立てたい」「私で役立つことがあると皆さんが言ってくれるなら、どういう立場でも頑張る」と発言し、会長就任を視野に入れた決意表明とみられている。北國新聞の放談は、萩生田会長で派閥内が丸くおさまるよう、森元首相が地ならしを始めたということなのか。
岸田首相との関係については、森元首相は<2、3日に一度連絡があります>と蜜月をアピール。<自民党総裁を2期くらいやっていただければいい><うちの派は岸田総理をしっかり支えて力を蓄えていけばいい>と語っている。
最後は<おだぶつになるまであと5年くらいでしょうか。若い人たちを育て、派の幹部たちとも話し合いながら、この国のためにできることをやっていきたい>と締めくくり、まだしばらくはキングメーカーとして君臨する気のようだ。