米ブルックリンの食肉処理場から逃げ出した生後4カ月の子牛の“その後”

公開日: 更新日:

 米ニューヨーク・ブルックリンで21日午後、食肉処理場から生後4カ月の子牛が逃げ出したが、すぐに処理場の職員らによって捕獲され、連れ戻された。

 その様子が複数の人々に撮影され、必死で逃げ回る子牛の姿がSNSで拡散、地元メディアによって報じられた。

 報道を見た米ニュージャージー州の動物保護団体「スカイランズ・アニマル・サンクチュアリー&レスキュー」の創立者マイク・スチュラさんはすぐさま、食肉処理場と子牛の所有者の農場経営者に連絡し、「命がけで逃げようとした子牛を私たちに引き取らせてほしい」と申し入れた。

 最初、この申し出は断られたが、同団体はフェイスブックに食肉処理場の電話番号を記載し、人々に「助命をお願いしてほしい」と呼びかけた。

 多くの人々が電話したこともあって、食肉処理場と農場経営者は子牛を手放すことに同意し、同団体に引き取られることになった。具体的な条件は明らかにされていない。

 SNS上では子牛が助命されたことを喜ぶ声があふれているが、「ヴィール(子牛肉)のステーキはおいしいんだけどなあ」といったグルメの声や、「ちゃんと成牛になるまで育てたら処理すればいい」といった実際的な声も。確かに、菜食主義者じゃない人々にとっては複雑な気持ちになるニュースか……。

 写真は、現場にいた女性マリー・リン・バックリーさんのツイッターから。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"