過去にはメディアから意地悪な質問も…チャレンジを応援する世の中になって欲しい
61年前、単独無寄港太平洋横断を達成し、サンフランシスコに着いた際、日本からパスポートを持たずに出国していたため、「密航事件」とか「人命を軽視した暴挙」などとメディアから批判されました。
別にメディアに評価されたいと思ってチャレンジしたわけではありませんが、あまりにもケチョンケチョンに書かれたので、親や妹には肩身の狭い思いをさせ、忍びない気持ちになりました。
一切、言い訳はしませんでしたし、言い訳をする機会や場所すらありません。警察から問い詰められたり、拘束されたりすれば、言い訳のひとつもしたかもしれませんが、そんなこともなかった。反論することも、その必要もありませんでした。
10年後の1972年に世界一周に失敗した時も散々、メディアから叩かれました。「世界一周をどうやって証明するのか」なんて意地悪な質問もされた。うまくいくことを願っていなかったのかなと思ったくらいです。
知人に言わせると、日本のメディア報道というのは「〇×式」というそうです。うまくいけば持ち上げるし、失敗すれば叩く。