5日に震度6強…能登半島の群発地震はいつ収まるのか? 専門家は「5年は要警戒」と指摘

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 いったい能登半島の群発地震は、いつ収まるのか。

 地震予知連会長の山岡耕春名古屋大教授(地震学)は、共同通信の取材にこう答えている。

「群発地震は長期的にはまだまだ続く可能性があり、大きい地震が起こることもある。活発化と沈静化を繰り返し、活動が続くことを想定する必要がある」

 この群発地震は、そう簡単には収まらないということだ。

■2つのプレートが北陸周辺で押し合いか

 立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏はこう言う。

「局所的に見れば、群発地震の原因は“流体”の移動でしょう。しかし、もっと大きな枠組みで見ると、原因は『太平洋プレート』の活発な動きです。『太平洋プレート』の動きを受けて、『北米プレート』と『ユーラシアプレート』が、北陸周辺で押し合っているのが原因と考えられます。その結果、能登半島で内陸直下型の地震が起きている。過去のデータを分析すると、一般的に地震は、約30年間に集中して起きています。30年間、地震が続くと頻発しなくなる。直近だと、1993年、北海道の奥尻島で発生した『北海道南西沖地震』を起点にして地震が頻繁に起きるようになった。過去、北陸に影響を与えた地震は、5年間に集中して起きています。1943年の鳥取地震、1944年の東南海地震、1945年の三河地震、1946年の昭和南海地震、そして1948年の福井地震です」

 能登半島の群発地震は、5年程度は警戒した方がいいかも知れない。

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