ロックTにジミヘン降臨!「ギターの神様」を知る世代にこそ着て欲しい
ロックバンドのコンサートツアーやアルバム発売に合わせてリリースされる「ロックTシャツ」は、1970~80年代にブームとなった。
当初はノベルティーや記念品、土産物の類いだったが、いつの間にかファッションとして定着したのだ。アルバムのジャケットデザインや、ミュージシャンのポートレートをそのままプリントしたロックTはファンには一目瞭然なのだが、いまどきの若い人はまったく誰か知らずに着ているという。近所の大学生たちが、ニルヴァーナやソニック・ユースのロゴ入りTシャツを着ているのを不思議に思っていたが、定番デザインはインターネットなどで安価に手に入るらしい。たぶん海賊版だろうけど……。
このたび、ギャップがジミヘンのTシャツをリリースする。
筆者はジミヘンこと、ジミ・ヘンドリックスの現役時代をよく知らないのだが、後年、聞いたときのインパクトは今も忘れられない。
あの歪んだギターの音、フィンガリングやチョーキングなど難易度の高い奏法を、もてあそぶかのようにいとも簡単にやってのける右手の動き。たった4年しかメジャーとして活動しなかったにもかかわらず、「神様」と呼ばれるギタリストのサイケデリックでファンキーなグラフィックデザインは、今見ても新鮮で圧倒的な存在感を発している。