大阪市の涙ぐましい「阪神アレ対策」道頓堀川に26人が優勝ダイブも“惨事”にならなかったワケ
18年ぶりの「アレ」に虎ファンは酔いしれ、大阪・ミナミは歓喜の渦に包まれた。その裏で大阪市は万が一に備え、入念な「飛び込み対策」を講じていた。
阪神タイガースがリーグ優勝を決めた14日、ミナミの戎橋付近は多くのファンでごった返し、深夜まで拍手と万歳三唱が巻き起こった。大阪市は熱狂したファンが道頓堀川に「優勝ダイブ」をしても溺れることなく、川沿いの遊歩道に上がれるよう事前に水位を通常より50センチほど高い約3.5メートルに上げていた。今年は26人が飛び込んだが、ケガ人はいなかった。
■過去には死者も
2003年、星野阪神がリーグ優勝を飾った際には、5000人以上が戎橋から道頓堀川に飛び込み、1人が死亡し、複数のケガ人が出た。そのため、市は今回、付近に飛び込み防止ポスターや看板を張り出し、SNSなどで注意喚起を行った。
さらに御堂筋がかかる道頓堀橋の上に、約40メートルにわたって高さ2メートルほどの目隠しシートを設置。飛び込み地点となる戎橋を見えないようにし、人混みの発生を防いだ。