岡田監督は阪神18年ぶり球団最速の「アレ」で燃え尽きるか…“日本一勇退説”がやっぱり消えない

公開日: 更新日:

「いつ辞めると言い出すかわからんで……」

 チーム内外では、こんな声が消えないという。

 2005年以来、18年ぶりのリーグ優勝が目前に迫った阪神岡田彰布監督(65)の去就に関してだ。

 今年8月、週刊文春は岡田監督が就任初年度に優勝した場合、今季限りで勇退する可能性を報じた。同誌は球団関係者の解説として、「体力的な理由が大きい。11月に66歳となる岡田監督は、12球団の監督の中でも最年長。昨秋の就任会見でも『年齢的にもそんなに長くできないと思う』と語っていました。

 実際にシーズンが始まると、長距離移動などで疲労が蓄積していったようです」としたうえで、「最近の酷暑も相まって、周囲には『あんま寝られへん。体がえらい(疲れる)わ』と訴えている」という。さらに、一線を退くはずがない、という見方が大勢を占める一方で、岡田監督はGMに就任したい意向もあるとした。

 岡田監督の任期は2年といわれるが、球団はハッキリとした年数を公表していない。そんな事情もあって8月30日、杉山健博オーナーは定例のオーナー報告会後、報道陣から「勇退説」について問われた。

 同オーナーは「私、そんな話全然聞いてませんし、申し訳ありませんけど『かも』の質問に対しては、ちょっと答えられない。全然知りませんよ」とこれを否定したものの、来季については「来季うんぬんの話なんてのは今、全然、そういう話ではない。今この(優勝争いの)局面ですから」と明言を避けた。

 当時のチームは優勝マジックがついたり消えたりを繰り返していた。「続投が決まっていても、あえて明言を避けた」との声があるものの、たとえばBクラスに低迷するヤクルトは、その時点ですでに、2年契約の2年目となる高津監督の来季続投を発表していた。この期に及んでオーナーが岡田続投を明言しなかったことでむしろ、勇退を肯定する向きもある。

 岡田監督は就任時から野球漬けの日々で、自宅でもスポーツ紙を読み込み、ipadも駆使してファームを含めた自軍の情報収集はもちろん、他球団の情報収集も欠かさない。ファーム施設がある鳴尾浜に足を運ぶこともしばしばだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々