大塚製薬「ポカリスエット」誕生秘話 メキシコ出張に行った研究員の下痢がヒントになった

公開日: 更新日:

 スポーツの秋。そのスポーツに欠かせないのが水分補給だが、あのポカリスエットを開発するきっかけは「点滴」だったというのは本当なの?

「はい、メキシコに出張中の研究員が現地の水事情からお腹をこわして入院し、『水分と栄養をしっかり取りなさい』と医師から手渡されたのは炭酸飲料でした。研究員は『こんな時、ゴクゴク飲みながら栄養も一緒に補給できる飲み物があればいいのに……』とひらめいたそうです。

 手術を終えた医師が栄養補給のために点滴液を飲んでいるのを見たこの研究員は、『のむ点滴液』というアイデアを提案し、これをヒントに日常生活において発汗により失われる水分と電解質(イオン)を補給できる『汗の飲料』をコンセプトに開発が始まりました。当社は、もともと病院などで使う点滴を手がけていましたので」(大塚製薬担当者)

 これが1980年に誕生したポカリスエットだ。ちなみに、「ポカリ」に特別な意味はなく、「さわやかで、明るく青空を彷彿とさせる音の響きと語呂の良さ」から名付けたのだという。


 ポカリスエットは、体の中の水分(体液)に近いイオンのバランス飲料。発汗などで失われた水分とイオンをスムーズに補給することができ、体を素早く、そしてやさしく潤す。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」