マフィンの食中毒騒動があぶり出した過剰な「添加物嫌い」…過去に山崎製パンが投じた一石

公開日: 更新日:

 今月11、12日に都内で開催されたイベント「デザインフェスタ」の会場で販売されたマフィンが原因で起こった、食中毒騒動が波紋を呼んでいる。

 マフィンを食べた人たちから嘔吐や腹痛などの訴えがあり、製造から5日ほど経過したものを冷蔵保存せず販売していた疑いが持たれている。マフィンを販売した焼き菓子店は「防腐剤、添加物不使用」など、“健康志向”をウリにしていた。

「今回の事態を招いたのは防腐剤などが使われていないにもかかわらず、食品管理がずさんだったためで、無添加が悪いと断じるのは早計です。ただ、一部で食品添加物への誤解があるのも確かでしょう」(消費経済アナリスト・渡辺広明氏)

 無添加やオーガニックを好む人たちからは、食品添加物を禁忌する声も少なくない。

「本やメディアの影響で、コンビニ弁当が添加物まみれと批判されたことがありましたが、国に安全性が認められている添加物は消費期限が長くなる分、安価に提供できる、おいしさが長持ちする、食中毒の危険性をなくすなどメリットがあります。それでも添加物を取りたくない人がいるのは理解できますが、販売業者の考えやレベルはさまざまです」(渡辺広明氏)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い