馳浩知事の発言で再燃の官房機密費 追及が大甘なのはメディアや野党にも“スネ傷”があるから

公開日: 更新日:

 伊集院静が亡くなった。享年73。

 私は競馬を通じて、他生袖すり合っただけだが、潔い男だった。

 書くものよりも、華やかな女性遍歴が注目を集めた。3番目の妻・篠ひろ子が、こうコメントを出した。

「自由気ままに生きた人生でした」

 うらやましくなかったといえば……嘘になるか。

 ところで、馳浩石川県知事が、東京五輪招致のために、安倍晋三首相(当時)からいわれて、官房機密費を使ってⅠOC委員個々の豪華アルバムを作り、渡したと発言したことが波紋を呼んでいる。中には、東京五輪がカネまみれ嘘まみれだった、機密費まで使われていたことは重大だと、力説する評論家もいるが、私からいわせれば、何を今更と思うしかない。

 馳浩は慌てて発言を撤回したが、自分を大物に見せたいがため、事実の万分の一を話しただけに違いない。

 集票力のあるIOC委員にはアルバム+現ナマが渡されていたと考えるのが「常識」ではないか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  2. 2

    悠仁さまも入学の可能性があった“受験界の王者”筑波大付属駒場の「本当の凄さ」とは?

  3. 3

    早くも見えた石丸伸二氏「再生の道」の“ポンコツ化”…政策への言及なし、新党参加にこれだけのリスク

  4. 4

    「エンゲル係数」43年ぶり高水準の衝撃…故・安倍元首相は「生活スタイルの変化」と持論を展開していた

  5. 5

    「千束いせや」の天丼のうまさと店の人たちの情に涙腺が緩んだもうひとつの理由

  1. 6

    NHK大河ドラマ『べらぼう』で再注目! 千束・吉原を歩く…250年を超えて残る遊郭街の「陰と陽」

  2. 7

    医療事故マンガ「脳外科医 竹田くん」の描写は“ホンモノ”だった! SNSで告発→医師が在宅起訴へ

  3. 8

    青山学院中等部の“激戦区”参入で立教、明治、法政への影響は? “オール青学”の結束も追い風に

  4. 9

    一般的なコメが5キロ5000円も…価格高騰で「コメ転がし」マネーゲーム化の動き

  5. 10

    リュックのファスナーの引き手が外出時にポロリ…キャンドゥに駆け込めばなんとかなる

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  2. 2

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  5. 5

    "家族総出"で話題の長渕剛「桜島ライブ」延期と引退報道…ファンからは《あの問題説明して》と懇願

  1. 6

    KAT-TUN亀梨和也に田中みな実と結婚報道…それでも「退所の必要なし」! 既婚アイドルは珍しくない時代に

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    生島ヒロシ降板騒動は起こるべくして起きた!コンプラ違反が当たり前…大物司会者のヤバイ言動の数々

  4. 9

    生島ヒロシが“一発アウト”なら「パーソナリティー一斉退場」の声も…“不適切画像”送信降板とTBSラジオの現状

  5. 10

    フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題