ついにAIがここまで…人の余命を78%の精度で推定できるように デンマーク工科大学が開発

公開日: 更新日:

 AIが人々の余命を約8割の精度で予測できるようになったという論文が発表され、衝撃が走っている。

 デンマーク工科大学(DTU)のスネ・レーマン・ヨルゲンセン教授率いる研究チームが米国と共同で開発した「Life2vec」というAIで、デンマーク人約600万人の、生年月日、学歴、職歴、給与、住居、健康状態などの個人データで学習し、それに基づき個々人のさまざまな人生の側面を予測する。

 たとえば、その半数が2016~20年の間に死亡した35歳から65歳までの人々のグループを対象にテストしたところ、誰が死んだか、誰が生きていたかを78%の精度で当てたという。科学誌「ネイチャー・コンピュテーショナル・サイエンス」に掲載された。

 個人の余命に関する精度の高いデータ。そんなものが保険会社の手に落ち、保険料設定に悪用されたら……想像するだけで悪夢だ。

 研究チームは「Life2vec」は一般公開されていないが、同じようなAIが大量の個人データを持つ大手企業によってすでに開発されている可能性があるという。一方、余命を高精度で予測することができれば、早すぎる死を防ぐことが可能だと、プラス面も指摘している。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「二刀流」大谷翔平と「記録」にこだわったイチロー…天才2人の決定的な差異

  2. 2

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  3. 3

    元フジテレビ長谷川豊氏“危機管理のプロ”が古巣告発は禁じ手? 大反響の動画チャンネル行脚の裏事情

  4. 4

    2人の殿堂入りは確実…大谷翔平&イチロー「軌跡」にこれだけの酷似点

  5. 5

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  1. 6

    26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁

  2. 7

    “かつての名門”武蔵の長期低落の深刻度…学習塾「鉄緑会」の指定校から外れたことも逆風に

  3. 8

    実にゆったりと楽そうに歌っている感じがする

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    岩井姉妹らツアールーキーたちを狙い撃ち? まるで嫌がらせ…米女子ゴルフの「厳しい洗礼」はトラウマ級