藤倉善郎
著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

陰謀論集団Qアノンの日本版「Jアノン」に幸福の科学…反北京冬季五輪には杉田水脈議員がエール

公開日: 更新日:

「ウィズ・セイビア!(救世主とともに!)」

 幸福の科学は、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の創始者の文鮮明が存命中にその霊を大川が呼び出し、地獄にすむ蜘蛛扱い。統一教会から何度も抗議を受けた。にもかかわらず、当時は統一教会信者で、いまなお文鮮明を崇拝するサンクチュアリ教会の信者たちに、大川礼賛を叫ばせるのだから、すさまじい。デモの関係者によると、どちらの教団とも犬猿の仲であるはずの統一教会の信者までデモに参加していたという。

 教祖を冒涜した相手との宗教対立すら乗り越える。それが陰謀論者のデモ活動だ。

■「新中国連邦」も便乗

 一連のデモには、中国で弾圧されている法輪功や、反中国共産党の中国出身者らで構成される「新中国連邦」も便乗。トランプ応援とともに中国政府批判を叫び、参加者たちの会話が中国語だらけという場面も。

 トランプの落選確定後、Jアノンはテーマを変えて活動を継続。サンクチュアリ教会信者も主催者側だった21年の反北京冬季五輪集会には、杉田水脈、三ツ林裕巳、山田宏、和田政宗といった自民党国会議員が応援メッセージを寄せた。

 11月の大統領選が迫っている。Jアノンの活動が再び活発化しそうだ。 =つづく

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白