著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

セックス教団が反ワクチン団体に…デモで「脱退!」連呼、陰謀論ラップユニットも参加

公開日: 更新日:

 デモ行進や街宣と聞くと、まず思い浮かぶのは反戦運動や右翼の街宣だろう。ところが最近は、陰謀論者やカルト集団などが、「何者かが世界を裏で操っている」「ワクチン反対」などと主張するワケのわからないデモを頻繁に開催。特に都内では、毎週のように週末に何かしらのトン“デモ”行進が見られる。

 そのひとつが、フリーセックス教団として知られる「ラエリアン・ムーブメント」(本部はスイス、教祖は沖縄在住)の反ワクチン運動だ。「人類は宇宙人の科学技術によって誕生した」と信じ、自由なセックスと平和を愛する団体だ。これが、コロナ禍が始まると、マスクやワクチンに反対して教育機関や自治体に申し入れを行うようになった。そして昨年11月、新宿でデモ行進も。

「脱退脱退脱退脱退脱退脱退脱退脱退脱退脱退脱退!」

 ラエリアン日本支部の代表を務める女性が、デモの最初から最後までこう連呼する。感染症対策で各国の連携を強化する通称「パンデミック条約」を推奨するWHO(世界保健機関)から、日本は脱退すべきだというのだ。しかし「脱退脱退!」の連呼では、沿道の人たちには何のことやらわからないだろう。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった