新入社員の5月病より大変? 超ベテラン社員の「抜けた穴」が埋まらずパニック

公開日: 更新日:

 それでなくても新卒の採用はままならない。結局、再雇用のベテランを便利使いして……いよいよ辞めるとなったところで現場はパニック!

「そんなトラブルが生じる原因のひとつに、日本の企業にも広がっている成果主義の弊害もあるように思います」と、生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏がこう言う。

「成果主義で競争をあおり過ぎると、全員がライバルと考える社員が増えます。結果を出し続けて自分の身を守るために、既得権とか、培ってきたノウハウやスキルを後進に譲ろう、受け継ごうとしなくなる。自分の存在価値を高めようとして仕事を囲い込んでしまう社員ばかりになると、新人や若手が育たないという悪循環にも陥ります」

“抜けた穴”が大きくなるのも当然か。

「皆が皆、個人プレーに走るのは非効率的、組織全体のパフォーマンスも下がります。職種にもよりますが、ベテラン社員のノウハウやスキルをマニュアル化し、それを共有してチーム力を上げていく。喫緊の課題でしょうね」(柏木理佳氏)

 便利使いなんて発想では、しっぺ返しを食らうことになりそうだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か