舛添要一(上)カイロ大首席卒業に「学生は私1人だから」と…37年間、見事にだまされた

公開日: 更新日:

欧米外交団に猛烈食い込み

 30代の小池が「結婚を望んだ相手」と報じられたことがある。

「私が所有していた北海道・白老町の別荘で週末を過ごしていたと書かれましたが、事実無根です。時系列から考えて、当時は別荘を手に入れる前。笑っちゃいましたけどね。駐日大使館のレセプションに何度か連れて行ったから、誤解されたのか。彼女を在東京の欧米外交団に紹介したのは私なんですよ。英独仏、そしてスイスや米国でも研究生活を送った関係で各国大使館の会食によく呼ばれ、当時は独身でしたから、配偶者やパートナー同伴が多いレセプションに2人で参加していました。なんせカイロ大を首席で卒業した才媛だし、英語も話せて如才なく立ち回るので。彼女は食い込みがメチャクチャ早くて、スッポンと同じで離さない。米国大使館の幹部に取り入るわ、仏語は話せないのに仏政府から勲章までもらいましたから」

 小池は衆院議員だった16年、日仏議連副会長としてレジオン・ドヌール勲章オフィシエ(5段階の4等)を受章した。

「私が受章したのはコマンドゥール(3等)。下だったら、これまた踏みつけられるところでした。英語を話せる、各国大使とも親しい。そういうことも肥やしにし、ひけらかして政界入りしたのか、と思わなくもないですね。初めて選挙に出るときは、どんな気持ちだったのか。もっとも、エジプトに大きな借りをつくった以上、政治家を続ける資格はありません」 =つづく 

(坂本千晶/日刊ゲンダイ

舛添要一(ますぞえ・よういち) 1948年、福岡県生まれ。東大法学部政治学科卒。東大教養学部政治学助教授などを経て、舛添政治経済研究所を設立。国政では参院議員2期、厚労相を務めた。2014年に都知事就任、16年辞職。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」