舛添要一(下)昔の友人として言わせてもらえば、政界をキッパリ引退した方がいい

公開日: 更新日:

国際政治学者・舛添要一(下)

 2人が知り合ったのは41年前。ともに30代だった。東京都の小池百合子知事はエジプトから帰国後、疑惑を招く「カイロ大学文学部社会学科首席卒業」という特異な経歴を引っ提げ、キャスターから政治家に転身。権力の階段を駆け上がった。因縁の間柄と言える国際政治学者の舛添要一氏は、4つの理由で政界引退を勧告する。

  ◇  ◇  ◇

「ハッキリ言って、彼女が持ちこたえたのは何もやらないから。私が嫌われたのは、いろんなことをやり過ぎたから。それで役人に煙たがられた」

 舛添氏は先代の都知事。30年周期で繁華街をリノベーションする都市計画を構想し、防災対策にも注力した。水害による広域避難に備え、江戸川を挟んで県境を接する千葉との間に3本の橋を架ける立案をしたが、辞職でパーになった。

「彼女は都市計画も防災対策も関心がない。国際金融にも興味がない。票につながる時だけ動く。築地市場移転を引っかき回し、豊洲移転を遅らせた。東京五輪の会場変更騒動もそう。いずれも私が知事時代に調べ上げて結論を出したのに、パフォーマンスに利用した。8年前の選挙公約『7つのゼロ』で達成したのは『ペット殺処分ゼロ』だけです。上昇志向の強い人だから、都知事は最終目標ではない。国政に復帰して首相になりたい。踏み台で下手を打って、私みたいに失脚したらまずいわけですよ。何もしないのが一番いい」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  2. 2
    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

  3. 3
    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

  4. 4
    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

  5. 5
    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

  1. 6
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7
    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

  3. 8
    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

  4. 9
    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

  5. 10
    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質

    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質