2018年から25年を調査!7年間で偏差値上昇の大きかった私立大学・学部は?

公開日: 更新日:

人文系は心理学系の学部が上昇…慶応大学SFCは復調

【人文系】では、早稲田大文化構想・教育、青山学院大総合文化政策、法政大文、立教大文・現代心理、同志社大文、学習院大文、中央大文、専修大人間科学、中京大心理、立正大心理、玉川大教育、近畿大文芸などが難化した。特に心理系の上昇が目につく。これも女子受験生の動向がポイントだろう。

【学際系】では、慶応大総合政策・環境情報、早稲田大人間科学、国際基督教大教養、青山学院大社会情報、法政大キャリアデザイン・人間環境、立教大異文化コミュニケーション、立命館大政策科学、南山大総合政策、関西大総合情報、日本大芸術、愛知工業大情報科学、名古屋学芸大メディア造形などが難化した。慶応大総合政策・環境情報(SFC湘南藤沢キャンパス)の復調は注目できる。学際系はさらに多様化が進んでいることが分かる。

【理工系】では、早稲田大基幹理工・創造理工、芝浦工大デザイン工、法政大情報科学、立命館大情報理工、工学院大情報・建築・工・先進工、東京電機大未来科学・システムデザイン工などが難化した。時代のトレンドにある情報科学系が目立つ。工業系単科の工学院大や東京電機大で難化した学部が多い。デザイン系などの人気復活も、モノづくりイメージの旧来とは違う工学系として女子受験生にも人気が高いようだ。

【医学部】はもともと難関学部であるが、近年は伝統のある首都圏の医科大学の難化がとりわけ目立つ。順天堂大・昭和大・東京医科大・東京慈恵医大・日本医大・帝京医大などの医学科などが、軒並み難しくなっている。日本大医は変わらず。易化したのは東京女子医大くらいだ。

 その一方で、地方私大の医学部はあまり難化していていない。地域の医師偏在を解消するために各大学や各都道府県で設定されている「医学部地域枠」設定などの影響もある程度、考えられる。

(木村誠/教育ジャーナリスト)

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  3. 3

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  4. 4

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  5. 5

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  1. 6

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  2. 7

    「イネカネムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  3. 8

    「関東大震災」「阪神大震災」「東日本大震災」発生時のジンクスにネットがザワめく複雑理由

  4. 9

    参院選もデマ情報が飛び交った…SNSの誹謗中傷「発信者情報」を1000円で開示する方法

  5. 10

    コメ増産の切り札として注目「再生二期作」の理想と現実…土地がやせ細るネガティブ要素も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  3. 3

    上野樹里“ガン無視動画”にネット騒然! 夫・和田唱との笑顔ツーショットの裏のリアルな夫婦仲

  4. 4

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  5. 5

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  1. 6

    松本潤&井上真央の"ワイプ共演"が話題…結婚説と破局説が20年燻り続けた背景と後輩カップルたち

  2. 7

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  3. 8

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 9

    松本潤「19番目のカルテ」の評価で浮き彫りに…「嵐」解散後のビミョーすぎる立ち位置

  5. 10

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ