「バーに行こうよ」副業ブームの裏で増える“別の目的”。仕事紹介のはずがプロポーズ…看護師が見た下心
副業を始める人々の心の中
                         物価高の影響か、副業を始めたいと考える女性が増えています。
 しかし副業のオンラインコミュニティーに入会すると、そこは出会いを求める男性もいて、本来の目的とかけ離れた方向に向かってしまうこともあるのだとか。
【内藤みかのあたらしいのがお好き】
 世の中、副業がプチブームとなっています。「今の給料だけでは暮らせないから、遊ぶお金を副業で稼ぎたい」という人や、「今後の人生が心配だから副業で稼いで貯金を増やしたい」という人など、副業を始める大きな理由には経済的不安があるようです。
 近頃は社員に副業を許可する会社も増え、始めるハードルは低くなっています。
 とはいえ、どこでどうやって稼いだらいいのか分からずオロオロする人も少なくありません。そういう人はオンラインの副業から始めるという人も多いようです。
【こちらもどうぞ】「一生独りかも…」諦めた女性が“地方×年下男子”に辿り着くワケ。バリキャリが見つけた新しい幸せ                    
                         アラフォーのT子さんも、オンラインで副業を始めようと考えた1人です。看護師の仕事が不規則なので、カフェなどの店舗で定期的に働くことが難しいからです。オンラインならば、自分が手が空いた時間にマイペースでできる仕事もあるのではないかと考えたのです。
 オンライン副業といっても、ネットが発達した現代ではさまざまなものがあるようでした。ライブ配信でギフトを投げてもらったり電子書籍を作って販売するのも面白そうだと思いましたが、トークやライティングのスキルに自信がなく見送りました。                    
「直接会ったほうが早い」という誘い
                         やがてT子さんは、自宅でできるAI副業に興味を持ちました。企業が求める文書やイラストなどをAIで生成するというものです。とはいえ、ノウハウも全く分からないので、その副業をしている人たちのオンラインコミュニティーを見つけ、入ってみることに。
 そこは意外にも50代以上の参加者が多く、T子さんは最若手のほうでした。まずはオンライン飲み会に顔を出して参加し、自己紹介をすると、その日のうちに会員男性からメッセージがやってきました。
 その中には「分からないことがあるのならなんでも聞いて」と親切に言ってくれる50代の既婚男性もいたので、お言葉に甘えてあれこれ質問していると、「オンラインで説明するより直接会ったほうが早い」と食事に誘われたのです。                    
                        教えてもらううちに態度が豹変
 いろいろ教えてもらったお礼も伝えたかったので、T子さんは繁華街の居酒屋で彼と会いました。会社帰りだというスーツ姿の彼は、最初のうちはPCの画面を見せながらレクチャーをしてくれましたが、酒が進むにつれて態度が変わってきたのです。
「近くに雰囲気がいいバーがあるから行ってみよう」などと言うのでやんわりお断りすると、突然不機嫌になり、その後はメッセージも来なくなりました。
 そもそも既婚者と個人的に親しくなろうだなんてことを考えてもいなかったのでT子さんは戸惑います。                    
お祝いのはずが「求婚」を切りだされ…
                         その後、今度は同じ年代の独身男性から「仕事を紹介する」などという連絡が入りました。そして彼からオンラインでレクチャーを受けながら、AIに不慣れながらも仕事を進め、初めて副業での収入を得ることができたのです。
 お祝いに飲みに行きましょうと誘われ、お礼も伝えたいし、とT子さんは素直に出て行きます。少しおしゃれな居酒屋で楽しく話も弾みましたが、帰る頃になり、彼がいきなり「結婚を前提にお付き合いしてください」と切り出してきたのです。
 親切でいい人ではありましたが、恋愛対象とまでは考えられなかったので、その場でお断りをすると、その後は連絡が途絶えてしまいました。この副業コミュニティーでは、恋愛目的で入っている男性が多いのかもしれないと怖くなり、T子さんは退会しました。                    
メッセージのやりとりがアダに
                         そのコミュニティーは地味で質素な感じの男性が多く、女性慣れしていない印象で、そのためメッセージのやり取りで熱くなってしまったのかもしれないと、T子さんは振り返ります。
 すべての副業系コミュニティーが出会い目的ではなく、マジメなところもあるそうですが、T子さんは今はコミュニティーではなくオンラインのAIスクールで、地道にスキルを磨いています。
 今は誰にも頼らずに、自分の力で案件を得ることを目標にしているそうです。
(内藤みか/作家)                    

 
                            
 
                                         
                                         
                                         
                                        
















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                