「京急蒲タコハイ駅」中止騒動 駅は公共の場というが…広告は不満側の基準に合わせないといけないのか

公開日: 更新日:

 5月30日までに、京浜急行電鉄とサントリーが18日から京急蒲田駅で実施しているコラボイベント「京急蒲タコハイ駅」の企画の看板が取り外された。アルコール依存問題を考えるNPO団体「ASK」から行われた抗議への京急側の対応だ。

 抗議を行った理由として、同団体は公式サイトで主婦連合会と連名で、「駅・電車などの交通機関は、不特定多数が利用する極めて公共性が強い場です」と、酒のイベントたる「京急蒲タコハイ駅」の開催中止および看板の撤去を要求。実際には看板の取り外しのみが行われた形だ。

 この動きに関しては28日に各メディアが、京急が看板を外す意向であると報道。これが報じられるや、ニュースサイトのコメント欄には《なんでも不満側基準に引きずり込もうとするのは、変だと思う》といった同団体への疑問の声が相次いだ。

 近年はNPO団体などが広告へ抗議を行い、その結果、広告やポスターが撤去されるという事例が多くみられるが、同時に、これを疑問視する人々の声も多い。広告とは公の場での情報発信の最たる例だが、その発信方法はそもそもどうあるべきなのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態