「京急蒲タコハイ駅」中止騒動 駅は公共の場というが…広告は不満側の基準に合わせないといけないのか

公開日: 更新日:

 同志社女子大学でメディアエンターテインメントを研究する影山貴彦教授は、「数ある情報発信の方法の中で、広告というものは、そもそもが抗議の声に対して弱く、ひとたび抗議活動が起これば撤回されやすい情報発信手段である」と説明。それでいて、「広告主の意図を世に伝えなければならず、両者のはざまを縫いながら進まなければならないというせめぎ合いだ」と指摘する。ただし、「そのせめぎ合いが過酷であっても広告主は情報発信をあきらめるべきではない」と語る。

「何か抗議があるたびにイベントの規模を縮小するといった、『抗議になびく』という対応を続けていれば、広告主たる企業の経済活動は制限されていくでしょう。抗議の声を真摯に受け止めつつ、広告主と抗議団体がお互いヒートアップすることなく解決策を模索するという流れが今後の世の中で主流になっていってほしいと考えています」

 最後に、近年、今回のようなせめぎ合いが多くみられるようになったのは、「広告の社会からの見られ方に変化があったからではないか」とも語った。

「近年はネット広告を目にする機会が増えましたが、ネットの閲覧を妨害するかのような出現方法に辟易としている方は多いのではないでしょうか。となれば、広告というものが時に『邪魔者』として見えてくることもあるでしょう。ひと昔前では存在し得ない状況であり、その結果か、学生たちの広告への目線が以前よりも厳しいものになっていると感じます。これが社会全体にも言えるとするならば、広告への目線が以前よりも厳しくなり、結果として抗議を招きやすくなっているのかもしれません。このような状況も勘案しつつ広告を出していけば、息苦しいとも思える状況が変わる可能性はあるのではないでしょうか」

 近年の状況は、広告が進化するチャンスなのかもしれない。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子×テレ東イケメンアナ“お泊り愛”の行方…女子プロは「体に変化が出る」とも

  2. 2

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  3. 3

    ヘタクソ女子プロはすぐバレる!ツアー史上最短「98ヤード」の15番のカラクリ

  4. 4

    サバンナ高橋茂雄いじめ謝罪のウラ… 光る相方・八木真澄の“ホワイトナイト”ぶり 関西では人柄が高評価

  5. 5

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  1. 6

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  2. 7

    SixTONESが日テレ「24時間テレビ」出演発表で次に“熱愛”が撮られるメンバーとファンが喜べない事情

  3. 8

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  4. 9

    小結高安を怒らせた? 横綱豊昇龍が初日黒星でいきなりアクシデント→休場の自業自得

  5. 10

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった