生産終了「ブラックサンダー」が復活した理由は? 有楽製菓に聞いた

公開日: 更新日:

「おいしさイナズマ級!」のキャッチコピーでお馴染みブラックサンダー。なぜ、このパンチの効いた菓子を作ろうとしたのか?

「ブラックサンダーを新発売した1994年当時、当社では『チョコナッツスリー』というパフを使った“軽い食感”のチョコレート菓子が好評でした。この人気を受け、対極である“食べ応え”のある商品として開発されたのがブラックサンダーです。名前の由来は、商品の外から中まで真っ黒な点や特徴であるココアクッキーの色みから『黒=ブラック』としました。また、当時は駄菓子として開発したため、子どもたちが好みそうなカッコいい戦隊ヒーローのイメージから『サンダー』となりました」(有楽製菓・担当者)

 チョコナッツスリーの逆張りで発売はしてみたものの、コレがまったく売れない。翌年には早くも販売不振のため生産終了の憂き目に……。

 ところが、九州の一部店舗では人気があり、現地の営業担当が「残っている包装紙の分だけでも」と再販を懇願。そこから徐々に口コミで広まり、2006年にベストセラー「生協の白石さん」のブログで紹介された効果もあり、年間販売2000万本突破(累計17億本)とついに人気に火がついた。さらに、08年北京五輪で体操の内村航平選手が「大好き」と公言したことも後押しとなった。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」