コンビニから消えゆくイートインと雑誌書籍スペース…アパレルやクレーンゲームらが新機軸に

公開日: 更新日:

 大手コンビニのファミリーマートは、全国約7000店舗に設置するイートインスペースを2000店舗で削減し、順次商品売り場への変更を進める。イートインは購入した商品の飲食のほか、休憩や憩いの場になっていたため惜しむ声が広がっている。

「場所をとる割に売り上げ貢献度が低いスペースを削減する代わりに、売り場面積を増やすのは合理的ですが、やっていい店とそうでない店があると思います。イートインにはコーヒーやパンを買って休憩するなど一定の需要があるので、床面積が広い郊外店舗のほか、立ち食いそばやファストフード需要のあるビジネス立地の店舗の場合、イートイン削減で他店に客が流れることも考えられます」

 消費経済アナリストの渡辺広明氏がこう話すように、同社は条件によってはイートインを継続する店舗もあるという。

「もともと売っているカップラーメンなどの売り場を拡大しても、売り上げ増にはつながりません。昨今は100円ショップなどの影響でガムテープやローソクなど、緊急時に需要のある商品の売り場縮小が目立ちます。こうした日用品のほかに、新たなカテゴリーで需要の掘り起こしが迫られています」(渡辺広明氏) 

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因