「街のケーキ屋さん」は生き残れるか? 物価高と人件費増で倒産急増、コンビニスイーツの台頭も影響

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「街のケーキ屋さん」が次々に潰れていく……。

 帝国データバンクの調査(7日発表)によると、洋菓子店の倒産が今年の5月までに計18件と急増しており、2000年以降で最も多かった19年(49件)を上回るペースとなっている。

 背景には原材料の高騰がある。昨年から、砂糖や生クリームなどをはじめ、ケーキづくりに必要な材料ほぼ全てで値上げが相次いでいる。中でも、チョコレートに使用するカカオ豆は、不作に加えて円安の影響も加わり、欧州品産など輸入品の平均価格は5年前に比べて価格が2倍に上昇した。昨年の猛暑で収量減が目立ったフルーツも、全体の平均価格で5年前比1.4倍の値上がりだ。

 それに追い打ちをかけたのが、光熱費の高騰や人件費増などのコストアップ。客離れの懸念から商品に価格転嫁できなかったことなどもあり、街のケーキ屋さんなどの中小規模店を中心に廃業が相次いだ。

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