“言語化”は難しくない!「小5レベルの言葉でできる」と電通の名コピーライターが伝授

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言葉にできないときは、何度も自分に問いただす

 2024年に注目されたキーワードの一つが「言語化」。『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2024」』で大賞にも選ばれました。頭の中のモヤモヤをどのように言葉にしたらいいかということに関心のある人が多いということでもあります。

 一方、「言語化はもともと持っている小5レベルの言葉を引っ張り出すだけ」と語るのは、『言いたいことは小5レベルの言葉でまとめる。』(サンマーク出版)の著者で、電通西日本コピーライターの手代木聡さん。アパレルメーカー入社2年目でブランドマネージャーに抜擢された「チエ」と、猫界イチの天才・言語化猫「メイメイ」との会話形式により、しっかり伝わるコピーライター直伝のテクニックを解説した本書より一部抜粋、再構成してお届けします。

  ◇  ◇  ◇

メイメイ:モヤモヤして何を言えばいいのかわからないときに言葉にするテクニックを押さえましょうか。ちょうどいい言葉が出てこないとき、ピッタリと当てはまる言葉が出てこないときは、無理してうまいことを言おうとしなくていいんです。

チエ:でも、何も言わないわけにはいかないじゃない。

メイメイ:そうですね。時間があれば静かな場所で、気持ちを落ち着かせて、心の奥底にある考えを自分に聞いてみるといいですね。紙に書き出しながらやってみるのもおすすめです。

チエ:……!

メイメイ:えぇ、わかってますよ。今のチエさんにそんなゆとりの時間が取れないことは。
そんなときは、自分に 「セルフなぜ?」を繰り返してみてください。

チエ:「セルフなぜ?」って自分に「なんで?」って問いただすということ?

メイメイ:「どうしてそう思う?」を繰り返していくのです。難しく考えないでくださいね。ゲーム感覚でやるとなんだか楽しいですよ。「なんでだろう、なんでだろう。なんでだろう」って。

チエ:なんか、そんなお笑いコンビいなかった? ギター弾きながら……。

メイメイ:テツandトモさんですね!「なんで?」が落ち着いたら、その答えが出た言葉の後に、「つまり、一言でいったら……」でまとめていくんです。

チエ:「結論」としてまとめるわけね。

メイメイ:しょーゆーこと。

チエ:なぜ、さんまさん?

メイメイ:まあ、やってみましょうか。お題はチエさんの目線で、「なぜ私は仕事でミスが多いのだろう」

チエ:というか、例題が本当に失礼なんですけど。

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