「世界大学ランキング日本版」5回連続首位・東北大学の海外留学生重視と一般入試を止める日

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 日本人学生の入試においても総合型選抜の比重が構想より早く高まることが予想される。2000年にAO入試を導入して以降の入学後の学業成績を調べたところ、一般選抜の合格者に比べてAO入試(総合型選抜)合格者のほうが、入学後の学業成績は高い傾向にあるからだ。

 ただし留学生選抜のように学力をはかるペーパーテストなしのAO入試になるかどうかはわからない。現在の同大のAO入試(総合型選抜)でも、大学共通テストを課さない第Ⅱ期募集と課す第Ⅲ期募集とがある。

 滝澤副学長も「その基礎学力に、さらにプラスアルファして大学の中で自ら課題を認識し、その解決の方法施策というのを自分で考えて、そこに向かって努力する。そういうような意欲を測れる入試をしたい。自分が東北大学でどう学びたいのかという、意欲を語れればいいとそういう気持ちで臨んでもらいたい」と指摘している。これこそが大学全体の研究力を高めるベースになるであろう。

 志願者集めが主目的の中堅私大の狙う年内入試とは違う年内実施の総合型選抜(AO入試)が東北大で成功すれば、国公立大学も含めて大学入試の様相は大きく変わっていく可能性があるだろう。

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