春は狂犬病予防ワクチンの季節だが…集合注射の見逃せない問題とは?

公開日: 更新日:

 当院は、動物病院の支部会会員ではないので、当然、リストには記載されず、集合注射会場ではありませんが、かかりつけの方はほとんど集合注射ではなく、当院での接種を選択されています。全盛期より減ったとはいえ、その数は年間450件ほど。集合注射会場ではない動物病院としてはかなり多いでしょう。

■かかりつけ医での接種がベター

 リストにかかりつけ医の記載があれば集合注射でよいですが、記載がなくてもかかりつけ医での接種をお勧めします。集合注射では流れ作業になり、体調管理の把握が十分でないこともあり、接種後の副反応はじめ体調不良に対応しきれない恐れがあります。

 たとえば、接種後のアナフィラキシーは、ワクチンメーカーの保険を利用できるようですが、接種直後のみで、活用例を聞いたことがありません。アナフィラキシーほどではなくても、2、3日後の不調がワクチン接種による可能性が高くても、対応できないことが多いのです。

 飼い主さんにとって面倒な注射済票の手続きは当院が代わって行うことで飼い主さんの手間を省いておりますが、そこで問題が生じました。当院は保健所の出張所と20年以上のやりとりがありますが、毎年3月中旬になると、「4月は繁忙期のため出張所に申請せず保健所へ」といった趣旨の手紙が届いていたのが、今年は何と「出張所ではできない」と不思議な内容になりました。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  2. 2

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  3. 3

    参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

  4. 4

    東京・荒川河川敷で天然ウナギがまさかの“爆釣”! 気になるそのお味は…?

  5. 5

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  1. 6

    コメどころに異変! 記録的猛暑&少雨で「令和の大凶作」シグナルが相次ぎ点灯

  2. 7

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  3. 8

    参政党さや候補のホストクラブ投票キャンペーンは、法律的に公選法違反になるのか

  4. 9

    「イネカメムシ」大量発生のナゼ…絶滅寸前から一転、今年も増加傾向でコメの安定生産に黄信号

  5. 10

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」