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櫻井寛鉄道フォトジャーナリスト

1954年、長野県生まれ。昭和鉄道高校、日大芸術学部写真学科卒。出版社写真部に15年間勤務後、1990年に独立。著書に「日本の鉄道路線と車両の大図鑑」(JR編私鉄編=講談社ポケット百科)、にっぽん全国100駅弁」(双葉社)、「列車で行こう!鉄道王国スイスの旅」(世界文化社)など。

鉄道写真家・櫻井寛氏がオススメする絶景列車メシ(上)

公開日: 更新日:

会津鉄道 お座トロ展望列車

 さわやかな風を感じ、新緑を楽しみながら目的地を目指す。そんな自然と触れ合う旅行には、鉄道が一番だ。車窓を眺めつつ、駅弁を味わえば気分はグンと盛り上がる。鉄道フォトジャーナリストの第一人者・櫻井寛氏が実際に乗って、駅弁を食べ、写真に収めた中から、抜群の絶景列車メシを大公開──。 (写真はすべて櫻井寛氏)

  ◇  ◇  ◇

 会津鉄道の「お座トロ展望列車」は自然をそのまま体感できる車両が魅力で、会津若松駅から会津田島駅間を片道約1時間半で結ぶ2両編成。席は「お座敷車両」「トロッコ車両」「展望車」の3つから選ぶ。6~9月のトロッコは窓枠がなく、自然の香りや音、風なども感じられ臨場感たっぷり。お座敷は掘りごたつ風、展望車はリクライニングシートで、いずれも全面展望が売りだ。

「『会津田島駅』発なら展望車の一番前(2席のみ)が狙い目です。運転士さんと同じ目線で景色を楽しめますから。『会津若松駅』発なら撮影に最適なトロッコです。窓枠がない夏は、地元で大川と呼ばれる阿賀野川上流域の景色を押さえたいですね。その大川にかかる深沢橋梁、第三大川橋梁、第五大川橋梁の3つの鉄橋を渡るときは停車しそうなくらいゆっくりなスピードになるので、渓谷美を堪能してください」

 1日2往復4便。出発時間によって列車名称が変わるのは面白い。早朝便の会津田島駅8時26分発は「会津浪漫月号」、会津若松駅9時50分発は「会津浪漫花号」、会津田島駅11時58分発は「会津浪漫風号」で、会津若松駅13時34分発は「会津浪漫星号」と呼ばれる。

「お座トロ展望列車」は全席指定。同社HPから希望する日時と車両を選択して予約を。乗車・整理券込みで大人2090円、子供1050円。通常は土日祝日のみの運行だが、4月26日~5月11日のGW中は平日も運行する。

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