「仮装身分捜査」で初めての検挙…「おとり捜査」との違いは何か?
今回の検挙事例は、捜査員が、闇バイトの募集に応募して対象者に接触したとのことなので、「おとり捜査」の一手法といえるかもしれません。
そして、闇バイトの内容によっては、直接の被害者が存在する可能性もありますから、今後は判例との関係で、捜査が違法か否かという点が争われる可能性があります。
「闇バイト」摘発のために、さまざまな捜査手法が活用されることは意味のあることです。一方で、その捜査手法が乱用されることがあってはなりません。具体的な法整備がされていない今だからこそ、「仮装身分捜査」が乱用されることがないよう、注意深く見守っていく必要もあります。