漫画原作者・やまさき十三さんが釣りにハマったのはハゼ観音様の導き「いまも自宅に祭っています」

公開日: 更新日:

アタリがなくても待ち続ける時間が嫌じゃない

 2人に教えてもらいながら少しずつ釣りを覚えていくと、磯の王者イシダイに憧れて3年くらい千葉に通ったかな。渡し船で沖の磯に出て岩場に立つ。外房だから遠投が必要で、船頭さんに「真南に45メートル」とポイントを指示されても、うまく投げられない。

 でも性格なのか、アタリがなくても、待ち続ける時間が嫌じゃない。苦でもない。それが合っていたんだね。

 結局、千葉ではイシダイを釣れず、94年に地元宮崎の仲間に「イシダイのいいポイントがある」と聞いて、編集者と一緒に南郷水島に出向いたんです。夜明けの最干潮から潮が満ち始める上げっぱなの30分狙いがドンピシャ。4年目で念願のアタリは50センチ、2キロ。うれしかった。それ以来、春と秋の年に2回は帰省してイシダイ釣りにハマりました。地元ではヒラマサを釣ったこともあります。

 その後2003年には屋久島で底物の憧れであるクチジロを釣ることができたんですが、あれはタナボタですね。前の日に大阪から来た先客が大量のウニをエサにアタックしたものの、ボウズで引き揚げた。船頭がその話を教えてくれ、「きょうは釣れるかも」とそのポイントに案内してくれて見事、63センチ、4.5キロが掛かったのです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」