漫画原作者・やまさき十三さんが釣りにハマったのはハゼ観音様の導き「いまも自宅に祭っています」

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やまさき十三(漫画原作者)

 漫画「釣りバカ日誌」(小学館)の原作を担当していると、太公望のようなイメージを持たれることがありますが、1979年に始まった当時はまったくの初心者。生まれ故郷・宮崎にいたころからやっていたハゼ釣りのほかは、仲間に誘われて東京湾の五目釣りを始めた程度でしたから、連載の取材を通じて釣りにハマっていったんです。

 その担当編集者は主人公ハマちゃん(浜崎伝助)のモデル的な釣り好きで、もう1人のベテランを加えた3人での初めての釣り取材は、木更津でした。狙いはシロギス。堤防からのチョイ投げではなく、船に乗っての投げ釣りで、いきなり釣れるわけがない。何度も投げていたら、根掛かりのような感触があり、外そうとして引き上げたらアオリイカ。それも1メートルの良型だったから、2人から「休んでいいですよ」と言われちゃって。

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