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柏木理佳生活経済ジャーナリスト

生活経済ジャーナリスト。FP(ファイナンシャルプランナー)、MBA(経営学修士)取得後、育児中に桜美林大学大学院にて社外取締役の監査・監督機能について博士号取得。一児の母。大学教員として経営戦略、マーケティングなどの科目を担当、現在は立教大学特任教授。近著「共働きなのに、お金が全然、貯まりません!」(三笠書房)など著書多数。

(37)親も子どもも将来への“不安減少”でハッピーに

公開日: 更新日:

■北欧は大学生に月10万円支給

 そういえば、税金が高くても幸福度が高い北欧のデンマークでは、小学校から大学までの学費を無償化しているだけではありません。なんと、大学生というだけで、月10万円ほどが給付されるのです。これは、大学生=アルバイト生活という習慣がある日本のような意識がないということもあります。長期休みだけアルバイトすることもありますが、ほとんどの大学生が返済不要の給付を受けることができます。

「150万円までアルバイトできるようになった」と喜んでいる日本とは次元が違います。アルバイトはいい体験になりますが、宿題をしないような学生がたくさんいるのも事実です。

 なにより、私のように、学資保険に加入したり、生活費を節約してせっせと貯金しなくてもすみます。親の将来への不安が減るでしょう。ソニー生命保険の調査では「教育資金に不安を感じる」と答えた親は8割を超えて、その理由としては、物価上昇が半数を占めています。別な調査でも、6割以上の人が「現収入で学費・教育費を払える自信がない」と回答しています。教育費は収入の10~15%が理想ですが、物価高で、超えている家庭も多いでしょう。

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