お金がなくなった!「トンネルビジョン」か、それとも…
そんな思いを巡らせながら、「人間不信」というスパイラル階段を駆け落ちていく。
「もう誰も信用できん!」──そう思いかけた瞬間、ふと隣を見ると、もうひとつ同じズボンがあることに気が付いた。
■あの人が盗ったと疑心暗鬼に
「あれっ、これはもしかして」
結果は「案の定」であった。昨日の残骸である万札に1000円札、そして多少の小銭と、家の鍵!
「なぜ、お金がないことでパニックになり、鍵のことを全然、気付かなかったんだ! アホか、オレは!」
このようにお金がなくなったことでパニックになることを「トンネルビジョン」(視野狭窄)という。
予想外のトラブルに直面したとき、脳がパニックを起こして視野が極端に狭くなり、最も身近でシンプルな可能性を見落としてしまう現象だ。
そして、人間不信になることを「プロジェクション」(投影)という。自分の中の不安や焦りを無意識に他者へ映し出し、「あの人が盗った」と勝手に疑心暗鬼を膨らませてしまう反応である。

















