えっ? ゴキブリに潜水服、水中で最大3時間活動…災害現場での捜索・救助に期待!
ゴキブリにダイビングスーツ(潜水服)を着せ、水中で活動できるようにする――まるでB級SF映画のような研究成果を、シンガポールの南洋理工大学(NTU)を中心とする研究チームが発表し、話題になっている。
研究成果は6月29日付の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。
研究チームが開発したのは、マダガスカルゴキブリ用のダイビングスーツ。防水性のある柔軟な外殻の背中に超小型の酸素発生装置を搭載し、チューブを通してゴキブリの気門(呼吸器官)へ酸素を送り込む仕組みだ。酸素は過酸化水素と二酸化マンガンを反応させることで発生させる。
実験では、スーツを装着したゴキブリ(写真)は酸素のほとんどない水中環境でも最大約3時間にわたり活動を続けることができた。水没した狭いトンネルを移動する試験でも、水深約30センチの環境を地上とほぼ変わらない速度で歩行できたという。
そもそも、この研究チームは以前からゴキブリを「サイボーグ昆虫」として活用する研究を進めてきた。背中に電子制御装置を取り付け、触角や感覚器官に微弱な電気刺激を与えることで進行方向を誘導する技術を開発。昨年には複数の“サイボーグゴキブリ”を群れとして協調制御し、障害物が多い未知の地形を探索させることにも成功している。
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